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3−6 CALS導入による効果

 

CALSの導入による情報の一元管理とその共有化により、主に以下のような効果が期待できる。

・ペーパーレスの実現

・業務の迅速化

・コストの削減

・品質の向上

 

3−6−l CALS導入による効果の概観

 

アメリカの代表的なCALS推進のボランティア団体であるCALS・ISGでは、CALS導入による効果を数値データで発表している。特に、データエラーの削滅、品質の向上などにおいて大きな効果があると報告している。

 

CALSを全てのライフサイクルに適用した場合、大きな生産性向上が見られると言われている。それでは、実際にどのような効果が得られるのか、CALS・ISGのワーキンググループによる調査結果を紹介したい。

ワーキング・グループでは、典型的な事例として以下のような結果発表を行っている。評価の算定基準等が公開されていないため客観性に欠ける数値であるが、95年10月に行われたCALS EXPOでは、パイロットプロジェクトでの実測値でも同様の結果が報告されている。

 

調達

・データエラーを98%削減

・調査訂正時間が40%削減

・調達プロセスに要する時間が全体で30〜70%削減

製造

・品質の80%向上

・品質保障の為に要する時間の85%削減

 

 

 

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